5年 ひまわり__

猫又探訪

~猫又稲荷と上越市歴史博物館へ~



 中ノ俣で猫又伝説に出会った子供たちは,以前中ノ俣に住んでいたおじいさんから猫又伝説に関する情報を得ました。
一つは大町1丁目にある猫又稲荷神社。もう一つは猫又伝説に関わる刀が上越歴史博物館に保管されているということでした。
「尋ねてみたい」「見てみたい」という気持ちが高まった子供たちと校外学習に出掛けました。



 猫又稲荷神社で待っていてくださったのは,町内会長の小川さんでした。小川さんからは猫又稲荷神社と呼ばれる由来についてお話しいただきました。子供たちも私たち担任も,中ノ俣から遠く離れた高田でなぜ猫又?という疑問を持っていました。小川さんの話を聴いて,その謎が解けました。
 最後に神社の境内にある銀杏の木の下に猫又が眠っているということで,木の幹を優しく撫で,次の目的地の上越歴史博物館に向かいました。



 上越歴史博物館では,学芸員の花岡さんが待っていてくださいました。普段は展示されていない刀を特別に見せていただけるということで,緊張感ある中での刀との対面となりました。
 刀を見る前に,花岡さんが「この刀は牛木吉十郎(猫又を倒したと言われる中ノ俣の人)が猫又を退治した時に使ったものか,退治した褒美としてもらったものか」と問われました。そしてその答えは,刀をよく見れば分かると言われました。子供たちは早く確かめたくて仕方がないという様子でしたが,花岡さんから「刀に息を吹きかけないでほしい」と注意を受け,子供たちはいよいよ「この刀はただものではない!」という気持ちになったようです。口を手でふさぎ(健気な子供たちです!)息を殺して刀を観察しました。刀には越前の国で作られたこと,「葵のご紋」が刻まれていました。


2023年12月08日