2年 にじ__

南風の影響を受け…パークの危機を乗り越えろ!



 6月4日(金)の朝の出来事でした。その日は,夜中から蒸し暑く,強い風が吹いていました。にじっ子おやさいパークでも,その被害は起きていました。風でマルチシートが剥がされ,トマトやきゅうりも突風にあおられ,今にも倒れそうでした。その様子を見た子供たちは,力を合わせながら剥がれたマルチシートを止め直し,倒れそうなおやさいたちを必死にひもでつなぎ止めました。しばらくすると,子供たちは自分が着ていたレインコートを野菜にかぶせ,「何としてでも風から野菜を守るんだ」という思いをもち,その場に立ちすくむ様子が見られました。おやさいのために土をおこし,大切に育ててきたおやさいへの温かい思いがとても強く感じた瞬間でした。



 早速その日,緊急にじ会議が行われました。「せっかくこれまで育ててきたのに悲しい」「トマトの茎が折れてしまった」「根が土から見えて今にも出そうだった」「昨日まで元気だった葉が,しわしわになってしまった」大きな影響を受け,感じた気持ちを伝え合いました。一方で,緊急事態にもかかわらず,「命を守りたい」という子供たちの協力した姿に視点を当て,これからどうすべきかを考えていきました。「あきらめてはだめ」「折れてしまっても,水につけて根を生やしてあげよう」「葉はしおれてしまったけど,根気強く水をあげよう」突如起きたピンチの中で,おやさいさんならどんなことをしてほしいかを一生懸命に考えていきました。
 



 それから1週間。子供たちの思いが届いたのか,少しずつ元気を取り戻してきたおやさいたち。何人か苗を交換した人もいましたが,再び実を付け始めたり,葉が増え始めたり,日々の小さな変化に喜びを感じながら,今まで以上に熱心に観察する様子が見られます。


2021年06月18日