6年 かがやき__

高田の町家にフォーカス(3)



 村上市の町づくりのように,高田にも町家を再生し,活用している人がいることを知った子供たち。この日は元足袋屋をリノベーションした複合施設「兎に角」と古民家をリノベーションした「株式会社アクセル」を訪れました。
「やっぱり吹き抜けがあるね」「あそこに天窓がある」「あの柱はケヤキかな?」建物をじっくり見ながら,これまで訪れた「旧今井染物屋」や「旧金津桶店」,「きものの小川」などの建物の様子や雰囲気を比べながら熱心に見学していました。
 昔から使われている柱や梁を残しながら,現代の雰囲気を調和させた「兎に角」のデザインに,これまで見た町家とは違う雰囲気を感じ,感動の様子を見せていた子供たちでした。
 



「アクセル」では,長野に本社のある会社の会長さんが高田を訪れた際に,高田の雁木の町並みに魅力を感じ,高田に事務所を開くことに決めたことを教えていただきました。この事実を知った子供たちは,驚きを隠せませんでした。



 見学後のかがやき会議では,「なぜ,わざわざ古い町家を使おうと思ったのだろう?」「古い町家を活用する良さって何だろう?」と疑問をもった子供たち。
後日,「兎に角」の打田さんから学校に来ていただき,お話を聞かせていただきました。北海道出身の打田さんは,「高田の雁木や町家に魅かれたことがきっかけで高田に住むことに決めたこと」や「とにかく空き町家を何とかしたいという思いで『兎に角』をつくったこと」など教えてくださいました。
「町家リノベーションについてまだまだ知名度は低い。知名度を広めていくことで,魅力ある町家を残していくことができる」と話す打田さんの言葉から,新たな視点で町家を見つめ直すきっかけをつかむことがました。


2020年12月03日